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地区の概要

 佐久平土地改良区は長野県佐久市の南部に位置し、野沢・中込地区と臼田地区の一部を含めた広大な区域で、地区内のほぼ中心部を千曲川が還流し、これを挟んで広がる耕地は水に恵まれ、佐久平を代表する肥沃な水田地帯となっています。

 佐久平用水は、水源に恵まれた千曲川を擁しながら取水口等の不備のため、毎年かんがい用水に多額の経費を投じてきましたが、昭和24年度県営大規模かんがい排水事業、1,270haの改修に着手し、昭和32年度に完成して以降、この維持管理を主に事業推進にあたってきました。

 県の設立認可後、昭和43年度に佐久平地区(308ha)の県営ほ場整備事業に着手して以来、昭和44年度に瀬戸地区(47.5ha)の団体営ほ場整備事業、昭和48年度に佐久平2地区(407ha)の県営ほ場整備事業、昭和50年度に平賀地区(257ha)の県営ほ場整備事業、昭和51年度に大沢地区(37ha)の団体営ほ場整備事業、平成2年度に中込地区(66ha)の県営ほ場整備事業の県営ほ場整備事業及び日向地区(11ha)の団体営ほ場整備事業の7地区が完了しました。

 なお、平成8年度に県営農村活性化住環境整備事業として、佐久市の中心部ともいえる(佐久市役所東側)瀬戸原地区(34ha)の県営ほ場整備事業に着手し、平成15年度をもって事業を完了しました。

 佐久平土地改良区は、昭和27年8月24日、県営大規模かんがい排水事業を目的として、県の設立認可を受けました。

 昭和43年県営ほ場整備事業では、地区面積320ha、組合員778名、理事13名、監事3名での運営でありましたが、その後、県営ほ場整備事業4地区、団体営ほ場整備事業3地区を実施し、現在は、地区面積1,047.6ha、総組合員数2,995名、理事16名、監事3名、事務局4名で維持管理事業を行っています。

代表的な施設について

​佐久平頭首工・沈砂池

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 佐久平頭首工は、一級河川千曲川より最大取水量8.14t/sのかんがい用水を取水する施設で、昭和24~32年に大規模かんがい排水事業にて旧臼田町字勝間に造成され、その後昭和58年に災害復旧対策にて現在の施設形状となりました。頭首工から取水した用水は、旧臼田町稲荷山下の沈砂池で、野沢用水(右岸幹線用水)、平賀用水(左岸幹線用水)に分水されています。


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野沢用水

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 野沢用水は全長約6,200mあり、沈砂池から稲荷山下を隋道にて横断し、出口にて城下用水へと分水され、サイフォンにて県道及び千曲川河床を通過し、佐久総合病院付近にて開渠へと接続しています。その後、臼田地区・高柳地区・鍛冶屋地区・取出町地区・野沢地区・三塚地区・跡部地区・桜井地区を経由し、最終片貝川へと放流されます。

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平賀用水

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 平賀用水は全長約5,300mあり、沈砂池からサイフォンにて千曲川を横断し、開渠へと接続されています。開渠水路は、雨川・吉田川・田子川・滑津川の4つの河川をサイフォンにて横断し、最下流瀬戸地区を経由して志賀川へと放流されます。平賀用水は雨川を横断した後、清川地区・常和地区へと導水する山田用水と2分され、平賀神社付近にて再度合流しています。

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